■観彩道 第2作■
密教系異形伝奇ADV
-夜久物語-
其の壱 〜 主税編『八百代言』 〜

シナリオ:ぺー
原画:神楽、幻影R、美雨
音楽:星
CG・デザイン:ぴ〜じ〜

◇あらすじ◇

  時は寿永2年(1183年)、源義仲に追われた平家が都落ちをした年だ。
ちょうど、平安が鎌倉という新時代に名前をのっとられそうな時期である。

 ただ、この年、都落ちすることもできず、滅亡してしまった一族がある。
京から一里ほどしか離れていない氷室の集落を根拠地にしていた夜久野(やくの)氏である。

後世に残る記録によると……

この一族は山伏に扮した武士に攻められ、一夜にして滅んだということだけが書かれている。
羽の生えていた異形のものがいたとか、血をすするものがいたとかいうのは、
殺戮を正当化したい人間の捏造だろう。
一門はことごとく、首を斬られ、河原にさらされたという。
わずかに、十歳になる若君と八つになる姫君の死体だけは出てこなかったというが、
首もとられずにどこかでのたれ死にしたのだろう。

以上『上沢寺(しょうたくじ)所蔵文書』によった。

 しかし、これは全くの妄想なのだが、その二人が仮に生きのびているとしたら。

彼らが本当に羽が生え、血まで飲んだような異形の一族だとしたら。

そんな彼らが平成の世まで何らかの手段で存命したとしたら。
(異常に寿命が長いとか、時間を飛ばされたとか、この際理由は何でもいい)

 もちろん、馬鹿げた話だ。ただ、考えてみるだけならタダだし、罪にもならないだろう。
こんな話は、戯れ言として忘れていただきたい。そんな人間いるわけがないのだから。


 ところで、あなたの友達は、本当に人間でしょうか?